2019/01/07 13:16




ふむ、1本後だと30分には間に合わないから、余裕をもって出ることにするか。



19時22分に駅に到着し、コンビニに寄って、待ち合わせ時間ぴったりに店に入りました。






「予約しているものですが……」



「いらっしゃいませ、あちらになります」














……誰もいない









5分前行動をちゃんと教えなかったオレのせいだな。









そういうことにしておこう……






その後、すぐにみんな揃い



「その節は……」



当然、何よりも先に謝罪の言葉を口にするのですが、その後はみんな笑顔で接してくれました。

毎回思うのですが、本当に有難いことだと思います。




「落花生の塩茹で誰頼んだの?」



「オレだな」



「ししゃもはー?」



「オレだな」



「おっさんの食べ物ばっかじゃん笑」












おっさんって……







気を取り直し




「就職どうすんの?」


「また大学入り直します」


「へ?」


「演劇やってるんで、芸大に」





そっか、そういう道もあるか……





「私は納棺師」


「へ? あのおくりびとの?」


「そう」


「バイトは何してたの?」


「巫女」


「・・・・・・。」






みんな、いろんな道を歩んでいるようです。






ひと通り近況を聞いた後、おもむろにタイムカプセルの中身を配ることにしました。


当時、卒業に向けてクラスで何かを残そうということになり、タイムカプセルに「未来の自分へ」手紙を書いて入れたのですが




「はい、これ」



「やだー恥ずかしー!!」




当時は何気なく20歳の自分に手紙を書いたのでしょうが、どうやら恥ずかしいことばかり書いてあるようです。








「20歳の時にもらいたかったな」









それは言わないで……ごめんなさい。







「ほら、これ」



当時、私が留置施設にいる時に、手紙を差し入れてくれた子がいました。

手紙をくれたことに、とても励まされたことを今でも覚えています。

その子が鞄から取り出したのは、私が書いた返事の手紙でした……



7年近くも私の手紙を取っておいてくれたことに、何だか嬉しく思いつつも













今出さなくていいでしょ









とんでもないタイムカプセルでした……