2019/01/08 17:50

時間となり、遅れてくるメンバーがいるので、2軒目に移動することに。


予約を取ったのは、遅れてくるメンバーがバイトをしているというお店にしました。

もしかたら、何かしらサービスを受けられるかもしれません。




「ここでバイトしてる友達がいるんですけど〜」


「あ、すいません、私ヘルプなんです」










サービスは期待できないことが確定しました……





「みんな何飲む〜!!」



「ビール!」


「コーラサワー!」


「赤ぶどうのお酒〜」


「ジ◯・ビーム」










「「「 へ? 」」」






教え子とお酒を飲めるだけでも不思議な感じなのに、意外な子が意外なモノを頼むと驚きしかありません。




「ところでさ、デザイン事務所で働くって言ってたじゃん? オレの絵書いてくれない?」


「あ、いいですよ」





紙がないな……





「そこにペーパーナプキンあるじゃん」



ペーパーナプキンに書いてもらうなんて、画伯に申し訳ありません。





「わりーけど、紙もってきてくんない?」


「えー、めんどくさーい」











サービスがありました♬







「では、お願いします」


「あの、見つめないでください……」


「あ、そう?」




” おじさんキモい ” と、またガヤに言われかねません。






「酔ってるから上手く書けませんでした」


「え?」


「これヤバくない?」


「めっちゃうまい」




「額に入れて飾るわ」


「嬉しいです」


「なんかさ、こういう絵ってサイン入るとそれっぽいじゃん、あるでしよ?」


「えー」


「書いておいてよ」


「はい」










漢字のフルネームでした……








それから、何人か来てくれたので、例の「未来の自分への手紙」や、一緒に入れた思い出の品などを配りました。




「俺こんなの入れたっけ!」


「私の自学ノートと日記じゃん!」






こんなに喜んでくれるなんて……







ちゃんと保管しておいてあげられなかったことが、とても悔しくてなりませんでした。






「俺、自学ノート出してたっけ?」


「いや、宿題すらまともに出してない」


「日記は?」


「もちろん、書いてない」


「ちゃんと書けばよかった」


「だろ?」




2軒目もそろそろお開きというところで





「バイト上がりのやつがいるけど?」


「どこでバイトしてんだっけ?」


「吉◯家」


「よし、行こう!」





ぞろぞろと店の前に向かいました。





しばらくすると、店の奥から、わざわざ顔を見せに出てきてくれました。

突然現れて迷惑だったかと思いますが、話ができて嬉しかったです。





「えんぴつはちゃんと持てるようになった?」


「あのまんまっす」


「箸はちゃんと持てるようになった?」


「変わんないっす」








ろくな会話をしていませんが……。