2019/08/26 23:14
4時間後…… 磐梯山が目の前に… 「ちょっと休憩しようよ」 地元の特産物を売るひなびたお店に寄りました。 「おにいさんたち、きのこ汁飲んでいきな」 なぜか遠慮している、ほか2名。 「うまいね!これ!」 「これも食べてごらん」 目の前に山菜やらつけものやらどんどん出てきました。 はじめは遠慮していたふたりも手を伸ばし始めました。 んだよ。 「さて、どこ行きます?」 「すごい景色が見たい」 「いいとこありますよ」 塔のへつり※ ※へつりとは地元の言葉で断崖のことです。 塔の形をした断崖まで吊り橋が架けられ、断崖内部の一部を見学することもでき、その特異な形から、1943年に国の天然記念物に指定されています。 途中に桃の直売所がありました。 「おにいさんたち桃食べていきな!」 「んまい!」 また遠慮している、ほか2名。 「オレ、こっちの桃ひとつ食べたいんだよなー」 「これは箱入りなんだよね」 「まるかじりしたいなー」 「じゃ、いっこ150円でいいよ」 「ありがとう!おっちゃん!」 「じゃ、いま洗ってやっから」 「拭かなくていいから、そのままちょうだい」 「拭いてやっから」 きったないタオルで拭かれました…… おっちゃんの汗拭きタオルで…… 「んまい!」 はじめは遠慮していたふたりも結局買っていました。 んだよ。 「メシは蕎麦でいいですか?うまいとこあるんですよ」 山の中にある「そば店」の集落に連れて行ってくれました。 いい感じ。 「おにいさんたちどこから来たの」 「東京から来たんですよ、日帰りですよ」 「……よく来たね」 「これは水蕎麦といってね、まずは塩で食べてくださいね」 「んまい!」 おっちゃんの相手を私に任せて、完食する勢いのふたり… んだよ。 「じゃあ、つぎは喜多方ラーメン食いに行きましょう」 嘘でしょ…… 結局、お店は定休日。 よかった…… 「じゃあ、風呂行きましょう」 「こっからどんぐらいかかるの?」 「1時間ぐらいですかね」 「まじか…」 「その途中に、景色がきれいなとこあるんですよ」 もうどこでもいいです… これまた山の中にある土湯温泉というところに着きました。 そして、さらに温泉街の奥の温泉へ。 「洞窟の中の温泉なんですよ」 その洞窟の温泉。 日替わりで女湯になっていました… 男湯はただのお風呂。 しかも、我々3人の貸切状態。 昔はみんなでお風呂に行けば、頭洗っている後ろからシャンプーをかけ続けたり、冷水をかけたりと、おちゃめなイタズラばかりしていたなと思い出しました。 最低な師範でした、猛省します… さて、帰ろう! 「眠かったら運転代わってやるぞ?」 「……お願いします」 雷雨の中、帰路につきました。 総移動距離700km 日帰りで。 ありがとう。 オレは本当に幸せ者です。