2019/09/18 01:51
ある日、高校の恩師からLINEがありました。 いい先生だ… こんなオレのことを…… もっとちゃんと授業受けとけばよかった… これ以上心配かけるわけにはいかないので、飲みに誘いました。 せっかくだから、あとひとりふたり呼んで。 しかし、なかなか予定が合わずにいたある日。 「学年全体の同窓会あるらしいけど、便乗しちゃう?」 という、友人からの提案がありました。 先生も来られるとのことで 高校の同窓会に乱入することになりました。 当日は仕事だったので、少し遅れてお店に到着しました。 お店に入ると一斉に視線が集まりました。 この人たち誰? 「おぉ!石塚!」 えーと、どちらさま? 「俺だよ俺!」 あぁ! 誰? 「俺のことは覚えてる?」 「ごめん、わからない…」 「何組だっけ?」 「9組!」 となりのクラスでした… 「みんな!石塚くん到着したので!」 \\\\\ かんぱーい ///// みんなしっかり歳をとり お腹も出てきて おでこも広がり… 「髪の毛必死だな」 「うるせ!石塚もキテんだろ。帽子とってみろ」 「ん?どうだ?」 「 ……。」 黙らせてやりました。 「石塚くん全然かわんないね!」 「まぁな、時間も数年止まってたからな」 「それ、笑っていいの?」 「笑っとけや」 久しぶりに【石塚くん】と呼ばれ、ちょっぴり照れてしまいました。 学年の同窓会とはいえ、人数は少なかったのですが、よく遊んでいた友だちとも再会できました。 もっとじっくり話したかったけど、あっという間にお開きになり、みんな二次会へ。 オレは先生を駅まで見送ることにしました。 「先生、今日はゆっくり話せなかったから、近いうちに行きましょう」 「そうだな、お前たちと【老眼】について語るとは思わなかったよ」 先生、オレの老眼を心配するより…… その話、3回目だから…