2019/12/27 00:50



「新宿に何時に来れる?」




突然の呼び出し…




あんなに迷惑をかけたのに、


何度も誘ってくれる。




新宿の街を見下ろせる


オシャレなお店で









サシ飲み









「俺の言うことを聞いていれば、今ごろ東京の教育のトップになれたのに、お前は本当に馬鹿だ」


いっつも言われる。


何度も何度も。




つーか、管理職なんかに興味ないし。


オレは生涯一教師でいるつもりだった。









クビになったけど…(T_T)








「お前は本当に馬鹿だ」


わかってるし。






「これからどうすんだ?」


「学校でも作ろうかな」


「金はあんのか」


「いまはない」


こんな話もちゃんと聞いてくれる。


あんなに迷惑をかけたのに。





「海を渡れ」


「それも考えてる」


「アフリカあたりに行け」


「やだ、アジアがいい」


こんな話もちゃんと聞いてくれる。


あんなに迷惑をかけたのに。





「オレ、そのへんの教師には負けませんよ?」


「そうだろうな」


「オレがいたら、もっといい学校になりますよ」


「そうだろうな」


こんな話もちゃんと聞いてくれる。


あんなに迷惑をかけたのに。





「やらかしたの誰だ?」


「すんません…」


「馬鹿野郎」


必ず馬鹿野郎がついてくるけど…




何度も何度も。




また行きましょうね。


今度はオレがおごりますから。







オレは本当に馬鹿野郎です。