2019/12/28 22:41



明日はクリスマス。


つまり、今日はクリスマスイブ。




教え子と飲みに行くことになりました。







「久しぶり!」



「……」



「オレだよ」




と、マスクを取ると




「先生!」



「久しぶり」



「変質者かと思った」



「……」




変質者扱いされました…




「どしたの先生?イメチェン?」



「パーマ?」



「そそ」



「ま、まぁね…」




クリスマスイブですが、


居酒屋チェーンのお店に入ることに。




「2時間の飲み放題になさいますか?」



「途中で切り替えることできんの?」



「できます♪」



「そんときは "まいまい" (←店員さんの名札より)に声かければいいの?」



「はい♪」




注文を終えて去っていく女の子を、キリストの如く穏やかな笑みを浮かべながら見送っていると



「先生、まいまい(←店員さんの名札より)とか呼ぶのやめな、また捕まるよ?」



「またってなんだよ、またって」




ビールが届き




「「 かんぱーい 」」



「のりは何時に来るって?」



「21時頃になるって言ってました♪」




寝坊ばかりで会社に始末書を書かされたという男の子が、



時間通りに来てくれました。




「先生どうしたのその頭?」



「だよねー、わたしも先生って気づかなくて変質者に声かけられたと思ったよ!」




それからあっという間に3時間が過ぎ、


気づけば終電が気になる時間に。




「なぁ、ふたりとも終電あるのか?」



「先生は?」



「たぶん平気だな、ふたりとも調べときな」




まだ0時を過ぎたばかり、


余裕なはず。




「わたし電車ない…」



「のりは?」



「おれは明日休みだから」



答えになっていません。




「先生は?」



「終電まであと5分…」



間に合いそうもありません。  









朝帰り決定。







「お客さま、そろそろお時間になります。入店から6時間となりますので、飲み放題3回分いただくことになります」




マジかよ…




せっかく安いお店に入ったのに、そこそこいきました。




「さて、どうしようか?」



「夜の社会科見学するか」




とにかく寒かったので、お店に入ることにしました。




「歌舞伎町でたまに行く店あるよ」



「ほぉ」



「生ビール100円でさ、看板とかないの」



まさか、






「雲のような子です」






と、通知表に書かざるを得なかった男の子がこんな大人になるなんて…




「ここだよ、ここ」



「「 この店なに… 」」



少し暖をとって退散することにしました。




「酔い覚ましにイルミネーション見に行くか」



「どこの?」



「西口のほう」





昨日は



いや、正確には一昨日。



イルミネーションがキラキラと輝いていたので、少しクリスマス気分を味わおうと。  




「イルミネーションどこ?」



「あの角を曲がったらキラキラだ」



「…この時間に点いてるわけないじゃん」



「ほ、ほら、あそこ!」



「「 ん? 」」



「街灯にイチョウがライトアップされてるみたいできれいだねぇ」



「イルミネーションじゃないけどね」




始発まではまだまだ……




「もう、カラオケで寝てたい」



と、寝言のようにつぶやく雲の子を無視して、24時間の居酒屋に。



雲の子は寝ていましたが、



いつまでも話は尽きませんでした。




思い出




仕事




恋人




結婚




将来




いろんな話をしました。






教え子といると






教師に戻れた気がします。







しあわせな時間をありがとう。