2020/04/30 00:31
あるところに木こりがいました。 大好きな山で働き 家族としあわせに生活していましたが ある日、家族と離れて暮らすことになりました。 男はあまりの寂しさに自分を見失い 罪を犯してしまいました。 男は多くのものを失い そのショックで 目が不自由になってしまいました。 毎日毎日 男は己の罪を反省し 毎日毎日 未練と後悔に苛まれ どうやって生きていけばいいのだろうと 毎日毎日 考えていました。 しかし、責任感の強い男は 家族のために また山の中で働くことを 決してあきらめてはいませんでした。 男は杖をついて山の中へ入りました。 もちろん道は見えません。 何度も転んでは立ち上がり 泥だらけになりながら 道に迷いながら 山の中を歩き続けました。 男はたしかに罪を犯しました。 しかし、 また頑張って生きようとしています。 もし、彼のような男がいたら あなたはどうしますか? 足を引っ掛けて転ばせますか? 石を投げつけますか? 杖を取り上げますか? 男は確かに罪を犯しました。 罪を犯したことは 決して許されることではないかもしれません、 しかし、 男がどんな気持ちで生きているのか 男がどれだけ頑張っているのか それを知ったら 男に対する思いは変わりませんか? 贖罪のために頑張ろうとしている木こりと その木こりに石を投げつける人間 どうなんだろう……