2020/10/23 00:53
「だーれだ♡」 電話の持ち主とはロクに話す間も無く、クイズが始まりました… 「私わかるー?」 「わかるよ…」 「えー!すごーい!」 そんな電話から2週間が過ぎた頃 ぴろーん♪ LINEが届きました。 「10月20日飲み行きたいです!」 なぜか1カ月も先の予約でした… ひとりとは先日ご飯を食べましたが あとの2人は久しぶりでした。 「先生髪型かわいいー」 「…そりゃ、どうも」 GOTOイートで予約した店へ。 割り勘というわけにはいきませんから 少し多めに出したとしても ポイントで補填できるはず! 「みんなお酒は飲んでるの?」 「成人だよ?」 「太ってきたから控えてる…」 「飲むけど筋肉によくないんすよ」 みんなそこそこ飲んでいるようです。 「じゃ、飲み放題にしておくか」 これが失敗でした… 筋肉マンがおもむろにスマホを取り出しました。 画面には16個のボタンが表示されていました。 どうやら、なにかのアプリのようです。 「あー!それー!私絶対負けるやつ!」 筋肉マンがニヤリと笑っています。 「なんだこれ」 「順番に押していって、爆発したら飲むの」 …まじか たしかに、自分自身を振り返ってみても 山手線ゲームとか コールとか 同じようなことをしていましたが… 「「「「 最初はぐー!」」」」 「「「「 じゃーんけーんぽいっ!」」」」 筋肉マンからのスタート。 「絶対に私負けるー」 BOMB!! 本当に負けました。 ごくっごくっ …飲んだ 2回戦 BOMB!! 「ほらー!また負けたー!!」 …おいおい ごくっごくっ …大丈夫か? 「もー!リッキーれすきゅうぅぅっ」 「は?負けてねえぞ?」 「いいから!飲んで!」 意味不明です。 でも、 なんか不貞腐れてるので飲みました。 ごくっごくっ 「これでいいか」 「じゃ、さんかいめっ!」 おしまいっ! 「じゃ、山手線ゲーム!」 ったく… そんなこんなで飲んでいたら さすがに酔いが… 「先生〜今だから言える話あるでしょ〜」 「何が聞きたいんだ?」 「えー、あのさー、き"ピーーーーーー"」 「そりゃ、は"ピーーーーーー"」 ここには書けないことばかり… 「もう先生じゃないからなー」 「うちらにとっては先生はいつまでも先生なんだからね!」 「…すみません」 この子たちがいるから 頑張らなきゃって思う。 それをプレッシャーに感じることも正直ある。 結果を出そうと焦る。 うまくいかないと焦る。 このままじゃいけないって焦る。 でも、やっぱり この子たちがいるから頑張れる。 「先生あれ覚えてる?」 いろんな思い出を語ってくれました。 「いい先生だったなー」 「まぁな」 「なんであんなことするかなー」 「…ごめんなさい」 それから、私がいなくなった日のことが話題になりました。 「何人も泣いてたよねー」 「そっか」 「あともう少しだったのにねー」 「…ごめんなさい」 教え子に会うと 「先生」に戻れることの喜びと 「先生」に戻れない未練と後悔に苛まれます。 " お客さんそろそろお時間です " 「いくらだろ」 「リッキーが済ませたみたいよ」 「「「 ごちそうさまですっ! 」」」 「いやいや、はい?」 「二次会はみんな出すから♡」 To be continued…