2021/12/15 16:22



まだ予断は許されないことはわかっている。


しかし、パンデミックは落ち着いてきた。


まだパンデミック に突入する前に、


何人かの教え子(担任していない)と食事をし、


次に会う約束をして別れてから数ヶ月。




また、誘ってくれました。


待ち合わせ場所に行くと、


誰が誰だかわからない…


ひとつ確実なことは。


2組はひとりもおらず、





みんな他のクラスだということ。





ひとりずつ自己紹介してもらい、


その節はご迷惑をおかけしました。


と、一人ひとり頭を下げました。


この先、あと何人にごめんなさいを言えるのだろう…



「先生!あたしのこと覚えてる?」


「え、あぁ、うーん」


「ヘアゴムしてこようかと思ったの」


「ヘアゴム?」


「まぁるい玉が2つついてるヘアゴム」


「たま…が2つ…」


「いつも声かけてくれて嬉しかった」



嫌な予感しかしません…





「イヌノフグリって知ってる?って」




記憶が覚醒しました(T . T)


「調べてみなって」


…ごめんなさい。



にこにこと思い出を語ってくれる女の子の話に、やはり不良教師だったことを猛省しながら、お店へと向かいました。



飲み物が運ばれ、


乾杯の音頭を頼まれました。


…が、


気の利いたことは何も言えず…


「先生、この際だからいろんなこと聞いていい?」


「もちろんだよ、聞かれないで誤解されんのやだし」


テレビや本では知り得ないリアルを話してやりました。



そして小学校の思い出話へ…


「オレ、石塚先生に怒られたの覚えてるー」


「オレも臨海学校のとき怒られたー」


「オレは組体操のときふざけてて怒られた!」


怒られた思い出ばかり…


「でもさー、うちのクラスが授業してるときに、2組だけ西公園とか行ってんのうらやましかったわー」


そういう思い出話くれよ!


「あとさー、2組の棚の中って、アフロのカツラとか変な帽子とかさ、先生のおもちゃたくさん入ってたよねー」


「そ、そうね」






あれ、何に使うの?







ろくなことを思い出されても面白くないので、


話をそらすことにしました。



「みんなは今何やってんの?」


みんな頑張っていました。


すごいなと思う反面、


オレももっと頑張らなきゃなと思いました。



それから時間いっぱいまで、


いろんな話をしました。


書けないことばかりですが…


やっぱり、


教師として再会したかったです。


でも、


この夜は先生に戻れた気がします。


まったく先生らしくなかったでしょうが…


誘ってくれてありがとう。





オレは本当に大馬鹿野郎です。